覆水盆に返らず | サンレディースブログ ｜短期バイト・短期派遣のサンレディース

皆様お疲れ様です。

 

 

先日、弊社代表が取り上げたワードを取り上げるなんて失礼かとは

思ったのですが、私もこのワードに関して以前にとても考えた事があるので、

少し書かせて頂こうと思います。

 

覆水盆に返らず

こぼした水は盆に返らないという事から、取り返しのつかない事という意味で

使われていますが、これ、元々は「人」に関わる事柄だったんですね。

諸説ありますが、結婚した男がグータラ旦那で愛想を尽かした女性が離縁した後、

この旦那が出世を遂げて、それを知った女性が復縁を迫ったが断られたという事らしいです。

 

私が着目するポイントは

「こぼれた」ではなく「こぼした」というところだと思っています。

何かの拍子にこぼれた水も勿論、盆には戻せませんが、これが「人」であれば

不本意に別れを告げたりした場合、本音を知った去った人は戻ってくる可能性

があるのではないでしょうか？

 

ですが、こぼしたは故意です。自ら水をこぼしている訳です。

これを「人」に直すと、故意に別れた人を戻せる可能性は限りなくゼロだと思います。

 

何を言いたいか？

恋人、夫婦関係に限らず、人間関係において

「なんで、あの人は去っていって戻ってこないんだろう」という事象

去るのには理由があるハズですが、戻ってこないのにも理由があると思います。

その原因は往々にして去った人間ではなく、故意に去らせた人間にあると

私は考えています。

ただ、残念ながら故意に去らせた人間はそれを認識するどころか考える事も

しないというのも多く見てきました。

語源となった話で去ったのは実は優秀な旦那でしたが、現実においても

去らせた人間よりも去った人間の方が優秀だったなんてシーンも目にしてきました。

 

いま、世の中はコロナ禍からの回復で一気に人手不足に陥っていますが、

以前雇用していた従業員に声がけしたが戻ってきてくれないという話を耳にします。

苦渋の決断だった

やむを得ない状況だったので、その通りだと思いますが、この話を耳にする度に

覆水盆に返らず

というワードを思い出します。

ただ状況問わず、故意に水をこぼしたのであれば、きっと盆には返らない。

人と常に関わる業界では心に留めておかねばと思っています。