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「人生は迷いと選択の繰り返し。誰もがぶつかるこの壁の手助けがしたいんです。」

2023.12.192023.12.19

★株式会社GOAL-B/代表取締役C E O・村岡大樹さん(東京都港区)

 

新時代のビジネスとして注目を集める『キャリアコーチング』人生や仕事における悩みの相談役として様々な角度からマンツーマンでお客様に寄り添います。自分自身では気づくことが難しい自己分析を中心に、具体的なアドバイスやキャリア設計をサポートし、漠然としている目標や人生のG O A Lを目指してお客様を導きます。

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◆個性豊かなコーチ陣

現在GOAL-Bには30名ほどのコーチメンバーが在籍しています。上は50代から下は20代前半までと幅広い年齢層に加え、男性女性はもちろんのこと現役の経営者から大手企業に勤めるサラリーマンなど、ハイレベルなコーチ陣が担当しています。コーチ陣の採用にはどうしても慎重になるという村岡さん。対人間、そして繊細な一面を持つ仕事ということでコーチ希望者の自己理解、コミュニケーション能力は絶対条件です。中でも〝自分自身がチャレンジ中であること、変化し続けていること〟に重きを置き優秀な人材であっても基準に満たないと判断した場合はお断りもするそうです。

 

 

 

 

◆自ら選ぶ人生の選択

様々な生き方が尊重され人生の選択肢が無限に増えてしまった今、その一方で何が正解なのか分からなくなってしまっているのも事実です。そんな中、自分のキャリアを「どう生きるのか?」「どう生きるのが正解なのか?」を悩む人も増えているそう。自分の人生にとって〝何が大切なのか?〟仕事やお金、友達や家族…価値観は人それぞれです。これだけ生き方が多様化された時代だからこそ、キャリアコーチングは求められているのかもしれません。

 

 

 

 

お客様の相談は置かれている状況や環境、年齢で全く違ってきます。例えば、転職ひとつを取っても、自分に向いている職業が見つけられないといった場合や収入アップ、やりがいのある会社へ転職したいなど、相談の中身は人それぞれです。また、お父様が経営されている会社を継いだ御子息様が、経営は順調でも自身の人生としてこのままで良いのか、他にやりたい事はないのか?と、一見恵まれている環境に見える場合でも、ご自身としては大きな悩みとなっていることもあるのです。

 

 

 

 

◆いざ、コーチングの世界へ

村岡さんがキャリアコーチングと出会ったのは27歳の時、製薬会社でセールスをしていた時でした。収入も安定していて額面的にも満足のいく仕事でしたが、心の何処かで自分の必要性とやりがいに疑問を感じていました。一番の気がかりは「自分の成長が止まっていて、自分自身が変化していなかった」と振り返る村岡さん。そんな時期だったことも後押しになって、キャリアコーチングの世界に飛び込んで行きます。

講義は週末、仕事の疲れも気にならない程にのめり込んでいきました。そこで感じたことは大人がお金を払って勉強する迫力でした。「みんな本当に真剣なんです」中でも一際エネルギーを放っていた年配女性のことは今でも語り草、村岡さんに与えた衝撃は計り知れなかったようです。(笑)

 

 

 

 

◆失敗は成長の素

製薬会社を退社しキャリアコーチングの会社を起業したのが28歳の時。しかし思うような集客ができずに300万の借金を背負います。当時はまだキャリアコーチングの知名度が低く、怪しい職業だと認識されてしまったのかも…と村岡さん。しかし借金は待ってはくれません。返済のため趣味の筋トレと実益を兼ねたパーソナルトレーナーの会社へ就職します。

 

トレーナーの仕事は思った以上にコーチングのノウハウがハマりました。お客様一人一人目標が違うことやコミュニケーションが欠かせないこと。さらには自身のトークスキルやセッションの成長をするのにはとても良い環境でした。その結果かはわかりませんが、最初2店舗だった店舗数も40店舗に急拡大、社長の右腕として会社を成長させた経験は今でも役立っています。

 

◆可能性に応える準備

GOAL-Bでは〝全ての人に可能性がある〟という企業理念の元、日々お客様に寄り添ってサービスを提供しています。安くないお金を払ってまで人生の相談に来ていただくお客様のエネルギー、そして本気度は生半可なものではありません。その思いに応えるためにも村岡さんは『お金の向こう側』を大切にしています。お金を払ったお客様に日々の業務を見られた時、恥ずかしくない努力をしているか「ありがとう」と言って貰えるか。常に真剣勝負!人の役に立つことへの真摯な姿勢を垣間見ることが出来ました。

 

 

 

 

◆YouTube活動

村岡さんはYouTube活動にも力を入れています。初めは趣味のつもりで始めたYouTube。しかし村岡さんのYouTubeを見た視聴者が、村岡さんの感性を気に入ってコーチングの依頼をされたそうです。お客様にとってコーチの人となりは重要です。それがYouTubeを通じて知って貰えることはプラスでしかないことに気付かされました。個人のチャンネルでは日々の奮闘を、GOAL-Bのチャンネルでは『年収1000万の男たち』とパンチの効いたタイトルで取り組んでいます。

 

 

GOAL-Bキャリアコーチング

 

 

村岡 大樹 / GOAL-B

 

 

◆いい感じの人生を

仕事を通じて気付かされることも増えました。ひと昔前は、大きな会社に入りたいというのが主流だった就職活動も、成りたい職業に就く時代を経て、今の若い世代は〝誰と一緒に働きたいか〟を重要視しているのではないかと考える村岡さん。そのため自身でも社員たちの言動や機微、モチベーションの浮き沈みには注視します。良くも悪くも上司は部下の鏡、大それた事は言えませんが自身が変化を恐れず歩き続けること、そして〝いい感じに生きていく〟背中を見て何かを感じて貰えればと、はにかみます。

 

 

 

 

人生は迷いと選択の繰り返し。誰もが一度は立ち止まって自分の人生を真剣に考える時がやってきます。そんな時、その選択に少しでも自信を持って送り出すことが出来たらと、サービスの向こう側に人としての優しさが感じられました。

(取材/構成・内藤英一)

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